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“今”転職したほうが良い理由

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こんにちは、転職のミカタライターの佐藤です。

今日は“今”転職をしたほうが良い理由をお伝えします。
実は今、転職を悩んでいる方にとってすごく良い時期となっています。転職活動を開始する前は、「本当に転職できるのかな~」「いい仕事あるかな~」と不安になると思います。実際いつ転職するかで大きく人生を左右します。
ではなぜ今転職したほうが良いのか?を解説します。

求職者と企業の関係性が崩れている?

転職(就職)とは一般的に採用側が偉いという風潮があります。
「雇用する立場」なので、あながち間違いではないですし、そういう風潮になるのも仕方ないと思います。ただ、昨今の転職市場を見るとそうも言えないのです。

本来、雇用関係は対等なものです。
労働者は労働力を提供する。雇用主は対価(賃金)を払う。どちらがいなくても成り立たない関係です。
しかし、一方が増えた場合(または減った場合)その力関係は崩れていきます。

この状況を分かりやすく示すデータが「有効求人倍率」です。

有効求人倍率とは

有効求人倍率とは、有効求職者数に対する有効求人数の割合で、雇用動向を示す重要指標のひとつです。 景気とほぼ一致して動くので、景気動向指数の一致指数となっています。 厚生労働省が全国のハローワークの求職者数、求人数をもとに算出し、「職業安定業務統計(一般職業紹介状況)」で毎月発表しています。

有効求人倍率│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券

文章で見ても分かりにくいですね。。
これを分かりやすい数字で表すとこんな感じです。

有効求人倍率が1なら、100人の求職者に対して100件の求人がある状態。
有効求人倍率が0.8なら、100人の求職者に対して80件の求人がある状態。
有効求人倍率が1.2なら、100人の求職者に対して120件の求人がある状態。

ということになります。

景気が悪くなると人を採用しなくなるので数字は下がりますし、景気が良くなると数字は上がります。これを転職者目線で考えたとき、有効求人倍率が0.5だったら、50件の採用枠を100人で奪い合うことになります。もちろん50件の中には、人気の求人もあれば、不人気の求人もあるわけで実質の倍率としてはもっと高い数字になるということです。逆に有効求人倍率が1.5なら150件の採用枠に対して100人で競い合うため、必然的に採用されやすいですよね。

求職者(転職したい人)にとっては、有効求人倍率の数字が高いほど転職に有利な時期ということです。

現在の有効求人倍率は?転職しやすいの?

現在(2016年8月)の有効求人倍率は1.37です。
この記事を書いているのは10月ですが、1.37というデータは8月のものです。
有効求人倍率は、厚生労働省が調査・算出しているのですが、約1か月後に発表されます。8月の有効求人倍率が9月末に発表されたばかりなんですね。

では、この1.37という数字が転職したい人にとっていい数字なのか?
ピンとこない方も多いと思うので解説します。

上にも書いたように、数字が上がるほど転職しやすいタイミングとなりますが、実は1.37という数字はかなりいいんです。

過去のデータとともに数字の推移をみていきましょう。

2007年8月 1.06
2008年8月 0.86 ※翌月リーマンショックが起こる
2009年8月 0.42 ※過去最低
2010年8月 0.54
2011年8月 0.65
2012年8月 0.81
2013年8月 0.95
2014年8月 1.10
2015年8月 1.23
2016年8月 1.37 ※1991年以来、約25年振りの高水準

一般職業紹介状況(職業安定業務統計)|厚生労働省

いかがですか?実はこの10年だけでこれだけ大きく変動しています。
2009年に大きく下落しているのはリーマンショックの影響です。前年のリーマンショックの煽りを受けて、1963年の統計開始以来最悪の数字です。そして今、バブル崩壊直前と同水準の有効求人倍率となっています。転職を考えている人からしたら、こんなに転職のしやすいタイミングは滅多に無いということです。

 まとめ

転職するならまさに今!

今の状況がいつまで続くか分かりません。
よく2020年の東京オリンピックまでは好景気と言われていますが、今の時代なにがあるか分かりません。また、オリンピックが終わると右肩上がりの状況が終わる可能性が高いので企業は採用を控えます。

今転職をすれば、東京オリンピックまで3年以上の期間があるので、社内で自分の立場を確立することもできます。特に営業は、不況で物が売れない時期に始めるよりも、物が売りやすい好景気の時に始めたほうが、早く契約を取れたり、たくさんの経験を積むことができたり、いい事ずくめです!

この機会に一度転職について考えてみてはいかがでしょうか?